ADHDの場合、薬を処方してもらえる場合があるそうですね。

コンサータのことは本に出てきました。ADHDにはかなり効果があり、成人への使用が日本でも認可されたと聞きました。

僕は広汎性発達障害であり、ADHDは傾向があるだけですが、集中できるようになるなら子供時代の僕は「その薬をちょうだい」と言ったでしょうね。自分ではなく、周りのために。

僕も、中学校ではよくダメな奴だと言われたし、ダメな奴だと思っていました。どれだけ気をつけてもどれだけ努力しても、手にメモを書き腕まで文字でいっぱいにしても、結局周りに迷惑ばかりかけてしまう。それが本当に悲しかったし、悔しかったです。僕なんかいないほうが周りのためだ、などと本気で思ったこともあります。

それでも僕は勉強だけは自信があったので、勉強にすがりつくように頑張りました。高校では入りたかった部活も我慢して、使える時間のうちほとんどのを勉強に費やしました。そして、親や祖父母が喜ぶような大学に入学しました。

だから大学生活にはとても期待していましたし、勉強で頭が良くなったら忘れ物もしなくなって会話もうまくなるはずだと思っていました。でも数年ぶりに会った友人に言われた一言が「全然変わってねーな、お前は!」でした。衝撃的でした。友達に合わせて僕も笑いました。内心僕は絶望していました。それをきっかけに、二次障害を発症して精神科に行きました。1年以上経っても全然治らないので、ネットで調べて発達障害というものを発見し、支援センターに行きました。診断後に発達障害専用のデイサービスに通い始めて数か月で、二次障害は治りました。それから面接で職を得て、現在に至ります。

長くなりましたが、僕は全くの薬なしで問題なくここまで来たわけではないんです。診断されたばかりのときは、「自閉症を治す薬」を血眼になって探しましたし、規定量以上のサプリメントを飲み続けたりもしてしまいました。

でもそんなことをする必要がなくなったのは、デイサービスのカウンセリングと、デイサービスの頼もしい先輩たちの存在と、母のおかげです。僕の母は、泣き虫でよく癇癪を起こしますが、泣きながらも僕の話を聞いてくれました。「あんたの昔からのいいところは、優しいところ。空気を読む能力なんてそんな表面でしか人を評価しないような職場は、受からなくて正解だよ。そんなことであんたが優しくなくなっちゃったら、お母さん泣いちゃうから!」と励ましてくれました。

嬉しかったです。
本当に。

薬に頼ると、子供の自信がなくなるのではないか?というご心配もあるかと思います。
自信を持ち続けるには、薬でできるようになったことよりも、お子さん本来のいいところを褒めてあげることだと思います。「自分はダメなやつ」という認知の歪みは、薬だけでは治せません。カウンセリングは薬と併用することができます。

僕には後輩たちの優しさが見える気がします。人を責めたり仕返ししたりしない。ちょっとお人好しすぎる。自分の得意なことには集中しすぎる。そんな後輩たちは、日本の未来を作る重要な人材になっていくことでしょう。僕も、負けていられません。

親御さんの皆さんは、お子さんのいいところを、他にもたくさん知っていることでしょう。思春期には、うざがられることもあるかもしれませんが、褒めてあげてほしいと思います。内心、嬉しいものですよ(笑)


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コメント

こんにちは。
またまたコメントさせていただきます。
雨樋さんのお母さんのお話し、感動しました。
そんな風に言って支えてくれる家族がいることは、
社会に出る際の力になってくれますよね。
私もそんな母になりたいと思います。
 薬については、いつからどの程度で使うべきか、
家族は悩むと思います。
特に、使う本人が意思表示できない場合。
私もいつかその選択を迫られる時があるのかなあと思って記事を読みました(コンサータに限らず)。
どうしても自閉症の症状を抑えるために薬に頼ることに躊躇があったのですが、雨樋さんのお話を聞いていると、うまく薬を利用して安定した生活を得る・自信を持つという前向きな考え方をしてもよいのかなと思いました。
当事者としての意見、聞かせていただけたこと、とても勉強になりました。
ありがとうございました。
*いつもコメントへのお返事ありがとうございます。
 それに対してのお礼ができず、すみませんでした。
 雨樋さんの真摯な対応、とても元気づけられます。

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