今回は「親御さん編」です。親御さんの疑問に対して答えてみます。
こんな感じのご質問も、随時受け付けております。
Q.発達障害のある子供の育児で疲れてしまいました。愚痴を言いたくなる私は悪い親ですか?
A.いいえ。悪い親なわけないじゃないですか。
疲れるほど真剣に、僕の後輩と向き合ってくださって、ありがとうございます。僕の母も、僕を育てるのはとても大変だったと言っています。
愚痴を言いたくなったら、誰かに聞いてもらってください。大変ならば、誰かに助けを求めてください。
周りに聞いてくれる人がいなければ、療育センターや発達障害者支援センターなどもあります。職員さんは、お子さん本人だけではなく、親御さんの力になってくれます。
親御さんだけで抱え込まなくたって、あなたは充分、素晴らしい親御さんですよ。
Q.子供が目を合わせてくれなくて寂しいです。こんなこと相談したら怒られますか?
A.まともな職員さんなら、怒らないはずです。
僕は仕事をしながら、週末はデイサービスでお世話になっています。そこの職員さんは、何を話しても、理解しようとしてくれます。
そして僕にも、「目が合わなくて寂しい」という気持ちは理解できます。それが、定型発達流のコミュニケーションなんですから。
定型発達の親御さんが寂しいと感じるのは、自然な感情です。つらいですね。それは責められるようなことではありません。
「間違った感情」などこの世に存在しないと、僕は思います。
あるのは「間違った行動」です。寂しくてつらくてお子さんに当り散らすならば、それは間違った行動でしょう。しかし、寂しくてつらくて誰かに助けを求めるなら、間違った行動ではありません。
是非とも、相談してみてください。
Q.子供には、みんなと同じようになってほしいです。この願いは間違ってますか?
A.願いを持つことは間違いではありません。ただ、他の道にも目を向けてみていただきたいと思います。
親が子供に「平凡な幸せ」「普通の幸せ」を願うことは、自然なことだと思います。しかし、ときにはその思いが子供を苦しめることもあります。
普通に就職して、普通に結婚して、幸せを噛み締めている親御さん。あなたのその思いは、素敵です。
子供が同じ道を歩まなくても、あなたの幸せは、輝きを失ったりしません。大丈夫です。
お子さんがあなたと同じように育たなくても、お子さんはお子さんだけの、オリジナルの幸せを掴むことでしょう。
僕は、そう思います。